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建設業許可・経審の申請の電子化(3)

許可申請・経審申請の電子化 共通点


長崎県の発表では下記の通りです。

 

 

項目 変更前 変更後
手数料納付の方法

証紙

 

 ➡指定様式に貼付し、申請時に提出

電子収納(ペイジー決済)

 

 ➡納付要請の通知受領後に納付(申請と同時でない)

 

※ ただし、令和5年4月からを予定。当面、「証紙の郵送」と併存とのこと。

許可や経審結果の通知方法  文書通知 電子通知(PDF) 

◎ 申請者のメリット

 

  1.  電子決済となり証紙購入が不要となる。つまり、県庁による納付額明示後の支払いとなって、証紙の誤貼付による手数料誤納付がなくなる。
  2.  許可通知や経審結果通知がペーパーレス化。つまり、資料の紛失等がなくなる。また、必要な時、クラウドからいつでも出力可能となる。

✖ 申請者のデメリット(あくまでも憶測です)

  1.  たしかに、予定されているペイジーに慣れていれば証紙をわざわざ提出しなくて良くなる。しかし、仮にペイジーに不慣れな場合、「申請をした」ということで結果待ちに入ってしまい、手数料納付指示が来ているのに気づかず、「手数料未納の状態で凍結して、審査が先に全く進まない」という事故がありうる。
  2.  上記のような事態も見越してか、標準処理期間を60日ほどと長めに想定している。つまり、移行期ということもあって、従来の紙のほうが速いという状況が(一時的にであれ)起きうる。
  3.  そもそも決済方法が乏しいことがデメリット(にならないかという懸念)

※ 上記3の補足;(あくまでも経審会場での伝聞ですし、県職員の方のご冗談ということもありえるかもしれませんが)既にデジタルトランスフォーメーション(略記DX)化と言われて久しいのに、「4月以降現れる」とおっしゃった電子決済の第一弾が「ペイジーのみ(仮)」というのは、もし確定的だとしたらですが「利用者にしり込みされてしまわないか」個人的に懸念しています。

 要するに、巷に定着しているクレジット決済や電子マネー決済も併存してくれないと、せっかくの電子システムが支払いの不便さで嫌われては、元も子もない気がします。


※ 上記のようなもろもろの不都合を防ぐためにも、行政書士への依頼をご検討くださると幸いです。